ふるさと自慢偉人伝

渡部思斎(わたなべしさい) 1832-1889
明治の松下村塾と言われた学塾「研幾堂」の創始者

天保8年(1832)野沢原町生まれ。
1850年代初期、会津藩日新館・医学寮で医学を学ぶ。
慶応2年(1866)、学塾「研幾堂」を設立。法政・経済・文学・医学の4科目を設け二百数十名の子弟を教える。
明治6年、野沢小学校初代校長
明治11年、県議会議員に当選
明治15年、会津三方道路問題を契機に民権運動指導者として活躍。
以下に記す偉人は、全て研幾堂で学び育った塾生である。

「研幾堂」とは・・・
病気・社会・人間の能力等、機微(容易にうかがい知ることができない微妙な事情・趣)を調べ明らかにする
渡部鼎(わたなべかなえ) 1858-1932
野口英世の手を手術し、英世が医師を志すきっかけを作った恩師

安政5年(1858)、渡部思斎の長男として生まれ、16歳の時に大学南校(今の東京大学医学部)に入学し医学を習得。
明治10年、18歳で警察医や陸軍軍医試験などに合格し、警視庁第2病院勤務、陸軍軍医などを歴任。コレラ病新治療法などを発見する。
明治18年(1885)、27歳の時には「婦人束髪会」を結成現在の理容の礎を築く。
同年末に渡米、カリフォルニア大学医学部で学び、ドクトル・オブ・メディシンの学位を受け、卒業と同時にサンフランシスコで日本人初の開業医となる。
明治23年(1890)、父思斎の死により帰国。その後、会津若松に会陽医院を開業、英世が手術を受けたのもこのころで、明治25年、英世が16歳の時のことである。
明治35年(1902)と翌年の総選挙に若松市選挙区から立候補し、衆議院議員も務めた。
石川暎作(いしかわえいさく) 1858-1886
富国論の翻訳者

安政5年(1858)野沢本町生まれ。
明治4年(1871)研幾堂入塾。
明治6年(1873)横浜の高島英学校に入学。
明治8年(1875)福沢諭吉の慶応義塾に入門。
共立学舎で数学を教えながら、英語を学習。共立学舎閉鎖後、大蔵省勤務。
この頃より病気になり、体調が良くなかった。
明治15年(1882)4月イギリスの経済学者アダム・スミスが書いた「富国論」をわが国で初めて日本語に翻訳した。
渡部鼎とともに「婦人束髪会」を結成するなど、日本の教育と文化にも貢献した。
明治19年(1886)以前より煩っていた結核が悪化、その才能を惜しまれつつ、帰らぬ人となった。享年28歳。
野澤雞一(のざわけいいち) 1852-1932
「英国法律全書」を翻訳した法律家

嘉永5年(1853)、野沢原町生まれ。
慶応2年(1866)研幾堂入塾。
16歳の誕生日に蘭学を学ぶため長崎へ向かう。途中京都にとどまりここで会津藩士に採用、藩洋学所で英語を学ぶが、鳥羽伏見の戦いに巻き込まれ、投獄。獄中で山本覚馬の日本再建の建白書「管見」を執筆。
釈放後、大阪開成所(現在の京都大学)、収文館(現在の横浜国立大学)で学び、「英国法律全書」を翻訳発刊。
明治8年(1875)、新潟税関長代理に就任
その後渡米し、エール大学で法律を学び、法律学士となり、帰国後弁護士として活躍。
明治22年(1889)、再渡米し、ニューヘブン大学で学ぶ。
帰国後、神戸地裁判事を経て公証人となり、銀座に公証人役場を設けた。
山口千代作(やまぐちちよさく) 1858-1906
自由民権運動の指導者

嘉永元年(1848)尾野本森野生まれ。
明治3年(1870)研幾堂入塾。
明治5年(1872)24歳で尾野本村戸長となる。
明治11年(1878)全国に先駆けて福島県に議会ができ県議会議員となる。
明治12年(1879)県会副議長
明治13年(1880)第2代目県会議長
明治14年(1881)県会副議長
この頃、板垣退助らによる自由党の誕生、これに呼応した活動や自由党会津部創立、福島自由新聞の創立、発刊と多忙な日々を送る。
明治15年(1882)1月、自由党撲滅の指名を受けた三島通庸(みちつね)が福島県令(知事)として赴任、4月から始まった福島県議会は自由党が主導権を握っていた為、三島県令は議会に1度も顔を見せず、全国県政史上前例の無い「全議案否決」の結末で議会を閉じた。(福島事件)
小島忠八(こじまちゅうはち) 1856-1922
自由民権運動の闘士

安政3年(1856)野沢原町生まれ。
明治元年(1868)戊辰戦争に13歳で越後口の戦いに参戦。
明治2年(1869)研幾堂に入塾。
明治4年(1871)大阪・東京に遊学し、測量学と法律学を学び、翌年帰郷。
明治6年(1873)測量社を設立。又、軍学に通じ、自宅を梁山泊と称して孫子・呉を講義。
明治9年(1876)再び上京し、曙新聞社に入社。自由民権権思想を身につける。
明治15年(1882)、県議補欠選挙に当選。
同年、会津三方道路会開削工事着手が示達、山口千代作と共に反対闘争の先頭に立つ。

偉人伝の詳細は「ふるさと自慢館」にて公開!!